2024年度理工学部キャリアデザインセミナー(化学)を実施

update: 2024.11.06

実施部門: 化学
実施年月日: 2024年10月30日(水) 
 
セミナー①
 講師氏名: 岩永 弦樹 氏(機能物質化学科 2005年入学)
  就職先: 福岡クロス工業株式会社
 タイトル: 学生から始めるキャリアデザインの重要性について
<講演の概略>
 福岡クロス工業株式会社は、電線を武器として日本における唯一の企業である。佐賀県に工場をもつ企業ではあるが、学生の認知が低いために、地方で仕事をするということがどのようなことであるのか、を学生に考えさせるために、岩永氏に講演を依頼した。
 唯一の技術である高分子からどのようにして製品を調製するのか、何が鍵になっているのか、について丁寧に説明があった。学生にとっては現在学んでいる知識がどのようにものづくりに貢献しているのか、について講義された。学生も知識と製品化を結びつけることができた。
 岩永氏の大学生活について説明がなされ、研究やアルバイトの意味について彼自身が考えていることについて説明があった。決して一般論ではなく、岩永氏の意見が多く含まれており、学生にとっても価値のある発表内容であった。


セミナー②
 講師氏名: 梶原 孝文 氏(機能物質化学科 2012年入学)
  就職先: JNC株式会社
 タイトル: キャリアデザインセミナー
<講演の概略>
 チッソ株式会社を前身とするJNC株式会社で働く梶原氏に、キャリアについて講演をお願いした。JNC株式会社は全国規模の化学企業であるため、上記岩永氏の話とはコントラストがあり学生自身についても考えさせられる内容となった。
 JNC株式会社の現在の事業展開や自身の働き方について説明があった。化学の産業の規模だけでなく、特に、学生自身に培ったことを元にし、現在の仕事にどのように連結されていったかを丁寧に説明された。また、学生時代に「真剣に研究を行う」ことの重要性を話していたことが印象的であった。
 仕事をする上で、粘る、考える、討論をする、など、現在学生が不得意そうな案件の重要性についても説明しており、教員の立場からも勉強になる講演内容であった。
 
<担当教員の報告>
 視聴学生数:60名
 初めは講演の内容について、学生が戸惑っていた感があった。しかしながら、居眠りをしている学生もいなく、学生にとっても考えさせられる内容であった。自身が学んでいる学問と、企業活動との接点が具体的に示されており、将来の働いている姿を考える機会になった。また、本講演への参加は理工リテラシーS3の単位と関係しており、残念ながら不参加な学生は本講演の内容を送り、レポートを課すこととしている。

(担当教員:川喜田 英孝)

 
キャリアデザインセミナーの様子