2023年度理工学部キャリアデザインセミナー(物理学)を実施

update: 2023.11.20

 実施部門: 物理学部門
実施年月日: 2023年11月13日(月) 
 
セミナー①
 講師氏名: 古角 沙耶 氏(2018年物理科学科入学)
  就職先: 三菱電機ソフトウェア株式会社
 タイトル: 進路の決定から現在の業務を選択するに至った経緯
<講演の概略>
 古角さんは卒業して2年目になりますので、就職活動に重点を置いた話をしていただきました。3年生頃からの時系列で、進路について考えたこと、特に進学と就職か迷っていて、どうして民間への就職を決めたのか、現在の会社以外にも、他にどのような会社を検討したのか、今の勤務先と業務内容を選択した理由などを話していただきました。三菱電機ソフトウェアは複数の事業所ごとに異なる業務を担当しており、物理科学科の卒業生は他にも在籍しており、古角さんと同じ事業所以外でも活躍していて、その広い業務についても紹介されました。
 前半の内容は、ちょうど3年生が悩み、考えている事柄であったので、真剣に聴講していました。学生との年齢も近く、上記の内容に関する質疑が活発に行われました。
 
セミナー②
 講師氏名: 田中 雄貴 氏(2009年物理科学科入学,2013年物理科学専攻入学)
  就職先: 富士通株式会社
 タイトル: シミュレーション技術を中心とした仕事と物理の関係
<講演の概略>
 田中さんは大学院修了後に現在の企業に就職されたので、勤務実績が10年近い中堅の社員です。大学時代の話から始めて、入社後の新人時代から現在に至るまでの業務内容の変遷や、自らのスキルアップについて実体験を元に話していただきました。また、最近の高度なシミュレーション技術の話は物理学を専門として学んだこととの関連もあり、学生は興味深そうに聞いていました。ここ3、4年のコロナ禍の影響で業務形態がどう変化してきたかについても触れられ、最後の方では、勤務先の会社を含む現在のIT業界が目指す将来像や、これから入社する人に求められる能力、姿勢についても話されました。
 
<担当教員の所感>
 3年生の必修授業の一環でしたので30名ほどの学生と、講師の同級生の修士2年生、その他の学年の大学院生(合計10名程度)が参加しました。どちらの講師も学生と年齢が近く、質問しやすい雰囲気で話をされたので、通常の授業の時より活発に質問が出たと思います。また、就職活動だけでなく、その先の社会人になってからの話は、普段聞く機会が無いので貴重であったと思いますし、会社を選択する際の参考にもなると思います。

(担当教員:船久保 公一)

 
セミナーの様子