2023菱実会総会クラス代表会議において7名の学生が発表

update: 2023.09.09

 2023年9月2日(土)、理工学部6号館都市大講義室において、菱実会定例総会の1つの新しいイベントとしてクラス代表会議が開催されました。7名の学生(学部生4名、大学院生3名)の方々に大学における活動や研究等を発表していただきました。この試みは、これからの菱実会総会の有り方を改善し、単なる同窓生だけの同窓会にとどまらず、在学生、卒業生、理工学部教職員、そして企業を繋ぐこともできますので、大学の将来作りにも貢献できると確信しております。
 各発表の持ち時間は約10分であったにもかかわらず、各発表者は各活動を分かりやすくまとめられ、参加者の評判は上々でした。なお、座長は2名の学生(森山裕鷹氏、山城佑太氏)に務めていただきました。
 

(1) 理工学部学生国際交流活動組織STEPsについて
 氏名:山下 彰太 氏
 所属:理工学科電気エネルギー工学コース
 発表概要:理工学部では毎年、各コースそれぞれで通年で首席の成績を修めた3、4年生に対して理工学部長賞が授与されます。STEPsは、理工学部長賞受賞者の中の有志によって構成されています。学生による国際交流活動組織です。英語でのディベートや留学生との交流、海外研修などの国際交流活動を通じて、将来海外を意識できる視野の広いエンジニアとなるための基礎を日々磨いています。今回の発表では、直近のオーストラリア研修も含めたSTEPsの活動について紹介を行います。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(2) 港町呼子における石垣の実態と未接道宅地問題の可視化
 氏名:宮口 稔里 氏
 所属:理工学専攻・建築環境デザインコース
 発表概要:唐津市呼子町呼子には古くからの歴史をもつ港町があり現在、伝建地区への指定を目指している。狭い平地から斜面側に石垣で宅地が形成され細街路が多く密集した町並みとなっていため、接道義務等の法的問題点を多く抱え法的制限の緩和が求められています。そこで今後の保存計画立案に向け、接道義務の問題を明らかにするとともに未接道解消困難となる石垣の問題を明らかにしました。また、第三者にも共有を行えるように各地籍図から地図を作成しこれら問題点の可視化を行ないました。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(3) 海洋温度差発電について
 氏名:田中 翔大 氏
 所属:理工学科機械エネルギー工学コース
 発表概要:海洋温度差発電、ハイブリッドサイクルを用いた海洋温度差発電に関する研究、久米島での実証実験についての紹介をさせていただきます。海洋温度差発電は海洋の表層と深層の温度差を用いて発電を行う、自然エネルギーを利用した発電方法の一つです。安定した発電を行うことができる再生可能エネルギーとして現在注目を集めています。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(4) 航空研究会の発足と無人航空機の設計・製作
 氏名:糸永 太一 氏
 所属:理工学科メカニカルデザインコース
 発表概要:航空宇宙、ものづくりの裾野を拡げたい。この想いをもとに約2年前に発足した航空研究会。佐賀大学初の技術系サークルとして、ついに今年4月に大学から正式に承認され新たなステージに進み出しました。団体のこれまでの経緯から、普段の活動である固定翼無人航空機やマルチコプター、モデルロケットの設計・製作、そして活動目標である「全日本学生室内飛行ロボットコンテスト」まで、皆さんにお話しさせていただきたいと思います。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(5) 合同会社sunappの起業と地域スポーツ支援活動
 氏:髙津 汰耀 氏
 所属:理工学科情報ネットワーク工学コース/合同会社sunapp社長
 発表概要:学生ベンチャー企業である合同会社sunapp(スナップ)を立ち上げて、代表に就任した。主に大学で学んだ情報技術を活用して、部活のマネージメントや学校行事を支援するアプリを開発しており、バスケットボールを中心とした地域スポーツの支援活動や、学校行事支援に取り組んでいます。また、福岡県新宮町で活動する小学生向けの「競技ドッジボール」のチームで代表を務め、指導・運営を行っています。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(6) 佐賀大学発ベンチャーでの取り組み
 氏名:森山 裕鷹 氏
 所属:理工学専攻(博後) 数理・情報サイエンスコース/(株)SA-GA社長
 発表概要:佐賀大学発ベンチャー企業として株式会社SA-GA(エスエージーエー)を設立し、代表を務めています。弊社では、学校現場の事務負担軽減を目的とし、学校徴収金収納サービス「学校PAY」の開発提供を行っています。学校PAYは、学校現場の新たな決済システムとして事務削減効果をご評価いただき、導入先が増えています。今回は、株式会社SA-GAでの取り組み紹介と、直近の活動報告をさせていただきます。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)

 

(7) モノづくりスペース“佐賀大deラボ”の取組
 氏名:山城 佑太 氏
 所属:理工学専攻(博後) 機械・電気エネルギーコース/(株)山城機巧社長
 発表概要:佐賀大学内にある学生運営のモノづくりスペース”佐賀大deラボ”の取組を紹介します。主に一般の学生に対して3Dプリンタやレーザ加工機のなどのデジタル加工機の開放・利用補助をするだけではなく、製作方法の相談などもおこなっています。今回は特にこの夏にラボ運営学生で出展した”ものスゴフェスタ”の展示内容及び製作課程について詳しく紹介します。(右の画像をクリックすると、PDFがご覧になれます)