2022年度理工学部キャリアデザインセミナー(都市工学)を実施

update: 2023.02.28

実施部門: 都市工学部門
実施年月日: 2022年12月14日(水) 
 
セミナー①
 講師氏名: 寺尾 寿信 氏(2010年度都市工学科入学)
  就職先: 株式会社寺尾建設
 タイトル: 建設業のリアルおよび企業選択において考えるべきこと
<講演の概略>
 弊社の事業、ICT施工事例、地元企業の存在意義を説明の入口とし、地域の中小企業とはどのようなものか参加者に伝えた。しかる後に、就職活動時の疑問に挙がる「企業と官公庁の業務内容」、「企業規模による違い」、「企業選択において考えるべきこと」について、自身の体験を踏まえて伝えた。
 本セミナーでは、実は弊社の説明はさて置き、参加者がいかに従来の固定観念に捉われず、建設業のリアルを把握し自身の将来を考え決定するきっかけとなるかに重きを置いた。参加者にとって、今後に明確な目標を定めるとともに、行動を起こす一助となれば幸いである。
 今日の就職活動の実情として、企業・官公庁では、学部3年生または修士1年生における夏季インターンシップに重きを置き、12月の時点である程度の目星を付けていると考えられる。それでもなお、当日の参加者の質問によれば、実際に働く姿をイメージできない、今やっておくべきことは何か、大学院に進むべきか、などのように、迷いを払しょくできずにいる印象を受けた。人生の選択が目前に迫っているからこそ、今一度自身の理想とそれに必要なものは何かを明確にし、最適な企業・官公庁との間でマッチングが進むことを望む。
 
セミナー②
 講師氏名: 野瀬 光希 氏(2017年度都市工学科入学)
  就職先: 田島株式会社
 タイトル: 豊かなくらしをつくる
<講演の概略>
 弊社の事業紹介・理念の説明に始まり、「住まい」、「暮らし」に焦点をあて、弊社が取り組む家づくりについて話題提供した。その後、当職の職務内容、経験談に移り、就職活動の際に取り組んだことをもって話題提供の締めとした。当職が今年で入社2年目との若手の勢いを借り、参加者との間で近い距離感による話題になったことを期待する。特に、当職の就職活動に関する話題の際に真剣な眼差しとともにスライドの注目を集めたことは、望外の喜びである。
 当職の在学中は、地盤工学なる土木分野の中でもひときわ土木分野たる内容を専門とする研究室に属したが、就職に際しては建築分野に進んだ。その折、周囲では学んだ分野で何気なく就職活動に臨む学生が多いように感じられて仕方なかった。
 今回の理工学部キャリアデザインセミナーを通じ、参加者がいかに自身の将来を見据えるべきかを始め、その将来にはたくさんの可能性があり、自身がどのように働きたいのか、どのように暮らしていきたいのか、などを感じていただく一助となれば幸いである。
 
<担当教員の報告>
 新型コロナウイルス災禍のもとでの実施を余儀なくされたため、対面およびMicrosoft Teamsによるオンライン併用のもと、本セミナーの実施に踏み切った。令和5(2023)年度に本格的な就職対策を控える都市工学部門の3年生および修士1年生を中心とする参加であった。理工学部同窓会からは、小玉純士副会長のご臨席をいただき、貴重なご意見・ご指導をいただいた。講師陣にはご来学いただき、ライブ形式によりそれぞれのご講演をいただいた。また、講演中の録画についてもご快諾いただき、得られた録画は現在もMicrosoft Teams上に公開している。セミナー終了後はMicrosoft Formsを用いて参加者に質問・感想を寄せていただき、講師陣に送信の上回答に臨んでいただく予定である。当部門の卒業生によるご登壇は参加者の気持ちを和ませる効果があり、有益であったと自負される。

(担当教員:押川 英夫)

セミナーの様子

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