2024年度理工学部キャリアデザインセミナー(電気電子工学)を実施
update: 2024.12.11
実施部門: 電気電子工学部門
実施年月日: 2024年12月4日(水)
セミナー①
講師氏名: 新名 玄 氏(電気電子工学科・2005年入学)
就職先: 株式会社佐賀電算センター
タイトル: 私が振り返るキャリアデザイン
<講演の概略>
本講演では、自己紹介のあとに、勤務されている佐賀電算センターについての説明があり、ほぼすべての都道府県で福祉系パッケージソフトウェアを導入していること、自身はAIを用いた新たな付加価値や新サービスの導入を行っていることを話されました。本人の経験から、人生を良くしようとする思考・行動を繰り返すプロセスの中で、キャリアデザインは自然となされるということを述べられました。10年後に後悔しない生き方をするために、期限を決めるなどの具体的な行動について示されました。また、AIを活用して様々な仕事に携わってきたこと、そこにおいては実践・行動とポジティブ思考が大切であることを話していただきました。学生にとっては、強く印象に残った講演内容だったと感じられました。現役の学生たちが、これから社会に出て行くに際して、大いに参考になったと確信しました。
セミナー②
講師氏名: 後藤 和彦 氏(電気電子工学科・2005年入学)
就職先: 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科
タイトル: 博士後期課程から高専教員
<講演の概略>
本講演では、まずは高専とは何なのか、勤務されている高専の特色について説明がありました。続いて、学生時代から今も継続されている研究内容についての話があり、その特色や高専生と共にどのような研究を進めているかを、具体的な事例で分かりやすく語っていただきました。その後、自分自身の学生時代から現在までの経歴についての話がありました。そこでは、研究が面白くて博士後期課程への進学を決めたこと、明確なビジョンを持たないまま漠然と研究に取り組んでいたことなども述べられました。そして、自身の経験の中で得られた、目の前のことに一生懸命に取り組むこと、自分が自信を持てる得意領域を見つけること、周りの人への感謝を忘れないこと、これらの大切さを話していただきました。卒業研究や修士研究に取り組んでいる学生たちにとっては、具体的な参考となったはずです。
<担当教員の報告>
本セミナーは、理工学部理工学科の電気エネルギー工学コースと電子デバイス工学コースの3年生、そして理工学研究科電気電子工学コースと先進健康科学研究科生体医工学コースの大学院1年生が聴講し、参加者は113名でした。講師のお二人は、いずれも博士後期課程まで進学されて、企業と高専でそれぞれ活躍されています。当初は、大半が学部や大学院博士前期課程を終えて社会に出て行く学生たちに取っては、お二人のキャリアは縁遠いものではとの懸念もありました。しかし、両名とも現在の社会的地位に至る過程において、大変な苦労や失敗も経験していること、それが現在の仕事への取り組み方に活かされていることは、心に強く響いていたようでした。むしろ、ほとんどの学生が辿ることのない経歴を持つ先輩だからこそ出来る、素晴らしいセミナーになったと思います。
(担当教員:杉 剛直)
キャリアデザインセミナーの様子