2023年度理工学部キャリアデザインセミナー(都市工学)を実施
update: 2024.02.27
実施部門: 都市工学部門
実施年月日: 2024年2月19日(月)
セミナー①
講師氏名: 田中 菜月 氏・椛島 千晶 氏(2015年都市工学科入学)
就職先: 佐賀県(東部土木事務所建築課:田中・唐津土木事務所建築課:椛島)
タイトル: 佐賀県庁建築技術職について
<講演の概略>
佐賀県庁の組織形態、技術系の各職種などの概要を紹介頂くとともに、土木職との差異を含めた建築職の詳細について説明頂いた。説明は随時交代しながらされていたものの、基本的には前半の内容として、佐賀県庁の仕事の大まかな内容と、公務員試験の内容および講演者が当時行っていた採用試験対策等について田中菜月様よりご説明頂いた。その後、佐賀県庁の建築職の技術系職員としての実務について、これまでに実際に行ってきた職務内容をベースに椛島千晶様よりご説明頂いた。質疑応答では、建築職の公務員として必要となる資格についての質問がなされ、公務員においても将来的には1級建築士の資格が実質的に必要となることなどの説明がなされた。
セミナー②
講師氏名: 八起 こなん 氏(2015年都市工学科入学/2019年理工学専攻都市基盤工学コース入学)
就職先: 株式会社 建設技術研究所
タイトル: 建設コンサルタント業界について
<講演の概略>
建設業界の中でも主に土木分野の基本的な役割分担(発注者としての行政、調査・設計者としての建設コンサルタント、施工者としてのゼネコン)などについて概要を説明頂くとともに、建設コンサルタントの技術者の仕事の具体的な内容について、ご自身の経験などを基に説明頂いた。また、建設コンサルタントの技術者として将来的に必要となる技術士などの資格について説明を頂くとともに、資格を含めた将来のキャリアデザイン(キャリアプラン)についての説明がなされた。さらに、八起氏が所属する㈱建設技術研究所九州支社総務部の河野成和様より、㈱建設技術研究所の沿革や事業部門について、学生が勉強している内容との関連を踏まえながらご説明頂いた。
<担当教員の報告>
セミナーの冒頭では、菱実会副会長で当部門OBの小玉純士様より来賓挨拶を頂戴した。
都市工学部門は、土木系に相当する都市基盤工学コースと建築系に相当する建築環境デザインコースの2つコースから成り立っており、両コースがいわゆる建設業界を支える形となっているが、各コース出身のOBとOGが、互いのコースの差異と役割分担等を踏まえて御説明頂いたことから、当部門の学生にとって大変有意義な機会となった。僅か数年先輩の若手技術者の経験に基づく有益な内容に参加学生が大変熱心に聴講する様子が伺えた上に、講演後は活発な質疑応答が繰り返されており、将来のキャリアデザインに向けた非常に良い機会を提供頂いたことに大変感謝しています。なお、参加学生81名で、学部3年、修士1年、大学院進学の4年、および博士後期課程進学の修士2年などであった。
(担当教員:押川 英夫)
セミナーの様子