第12回理工学部と菱実会との意見交換会を開催
update: 2023.11.22
2023(令和5)年11月14(水)、菱の実会館多目的室において、理工学部と菱実会との意見交換会を開催しました。出席者は、大学側から理工学部長、副学部長(3名)、部門長(4名)及び事務長の計9名で、同窓会側からは菱実会会長、副会長(3名)及び理事(5名)の計9名でした。
島公二武副会長の司会で開会し、はじめに主催者を代表して穗屋下茂菱実会会長が挨拶を行いました。会報誌への執筆、理工学部キャリアデザインセミナーの実施へのご協力に対して謝辞を述べた後、9月2日に開催した菱実会総会に正会員である学生に初めて参加を呼びかけた結果、約20名の学生の出席があったこと、7名の学生の活動報告が大好評であったこと、来年菱実会が楠葉同窓会から分離独立してから25周年を迎えるので記念事業の準備をしていること、さらに菱実会は然るべき理由で佐賀大学同窓会から離脱する可能性があることなどを説明しました。
続いて、10月1日付けで就任された佐藤和也理工学部長のご挨拶がありました。佐賀大学に赴任して27年目になること、同窓会の色々な支援に対し感謝を述べられた後、国立大学を取り巻く状況は厳しいこと、データサイエンスの人材が不足しているので新しいコースができ、学部定員が30名増えて学生が480名から510名に、大学院生は167から187名になること、一方ここ数年で教員の退職者が30名と多いことや学生の人口が減っていくことなど課題も多く、どんな体制にしていくのか重責を背負っていることなどを話されました。
出席者の自己紹介では、はじめに同窓会側出席者の卒業学科や担当業務などの自己紹介を行いました。引き続き、大学側出席者には各部門等の現状等の報告を兼ねて自己紹介をお願いしました。学生は佐賀や福岡など地元出身者が多く地元の就職希望が多いこと、大学機能強化支援事業でデータサイエンスコースができ、学生や大学院生が増えるが建物改修で対応せざるをえないこと、教員の退職に伴い教員の数が減ってきているので体制を整える必要があること、大学の評価を上げるためにどのようにしたらよいか課題であること、入試システムに問題があるようで留年が多いこと、1学科体制の弊害をどうするかを考えてやっているなど、最近の理工学部の動きなどを紹介していただきました。
意見見交換では、同窓会から用意していた資料を参照しながら、2023年度の理工学部キャリアデザインセミナーの実施状況、菱実会発足25周年記念誌の執筆依頼、理工学部へ記念品の贈呈、菱実会賞募集と表彰式の変更、理工学部同窓会長賞の選考基準の変更、卒業・修了者への住所変更等のフォームへの入力、新入生への同窓会の紹介等について説明やご相談をしました。
大学側から、佐賀大学同窓会から菱実会の離脱について、同窓会運営はマンパワーがいるので長期的に考えたときに運営体制がどうなるか危惧されるなどのコメントがありました。菱実会役員会がここ数年、大幅な改善を段階的に必死に働きかけた末の結論であることなどを丁寧に説明し、理解していただきました。
現在社会問題の一つとなっている女子の社会進出の問題も話題になりました。女子学生の理系大学院への進学が少ないのは、これまでの日本の社会構造や母親の影響が大きいこと、福利厚生の改善が置き去りになっていることなど様々の意見が出ました。意見は出尽くしておりませんでしたが、予定の2時間を少しオーバーしましたので、意見交換会を閉会しました。(文責:山口智啓)